2007年03月07日

仮宮崎出張所 八景の5

○キャベツの中に虫がいた キャー、別にして!

○オッとー(夫)、妻につまずいた わーい(嬉しい顔)



さて、すたこらミナちゃんは、姿見の鏡を

自分の机の横に置いてうっとりして家康署長

の方を見た。署長は慌てて目を伏せ木下さん

に「総務課長ッ、私の机はどこか聞きなさい」

と小さな声でささやいた。木下さんは大胆に

「いままで通りでいいですよね」とミナちゃん

に尋ねた。家康署長は、あまりに気軽に話し

かける木下さんをちょっと睨んでミナちゃんが

なにも云わないのに「はい、そうします」と、

勝手に決めてしまった。ミナちゃんは「うん」

とうなずいて、また自分の姿に見とれている。

「ところで、署長さんッ あの行列はなんけッ」

「あれは、ここの弁護士の人達の精神鑑定です。

机に座って質問しているのが弁護された入所者

です。つまり、ここに3年いると誰もが正直に

なるので、弁護士が本当に正直者か、嘘は言わ

ないか精神鑑定しているのです。」「正直者は

10人に3人いるかいないかです」「世の中が

荒んでいますなあ」と署長がため息をついた。

「明日は塀の外の弁護士も行列に並びます。

塀の外は、これまた10人にひとりでしょう。ど

ちらが塀の外かわかりません。嘘かまことかと

云いますが、嘘か、嘘かでまことがありません。

それを聞いた姿身のミナちゃんは口をひん曲げて

また、うっとりして髪を掻き揚げて行列を見た。

次に行列の向こうに見える白と黒の小屋を見て

家康署長に「あれはなにけッ?」と尋ねた。

署長は真っ赤になって「それだけは・・」と言い

木下さんの方を見て、助け舟を仰いだ。がく〜(落胆した顔)


さあ、ここの仮宮崎出張所は、なにか怪しいのだ。
                   つづく
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